デキシー大阪 | カッティングシート ステッカー制作施工

プリントステッカーの貼り方 「曲面編」

プリントステッカーの貼り方 「曲面編」
ヘルメットなどの三次曲面にステッカーを貼るのはかなり難しいものです、そもそも一般に売られているものはほとんど伸びない材質なので無理といっていいでしょう。
マーキングフィルムベースのステッカーの場合は塩ビなのでドライヤーで伸ばしたり、縮めたりすることができるのである程度の曲面なら貼ることができます。
ここでは、直径10cmのマーキングフィルムベースのプリントステッカーをヘルメットに貼る様子を通して、曲面にはるテクニックを紹介します。
プロの場合は水を使わずに貼るのですが、ちょっと難しいので今回は水を使って貼ってみましょう。◎用意するもの
まず、霧吹きに水をたっぷり入れた中に、食器洗い用の中性洗剤を数滴入れます。これは水を吹き付けたときに玉にならずに膜になるようにするためです。
次にドライヤーですが、なるべく出力の大きいものの方が作業がはかどります
プロは基本的にヒートガンという高温の風ができるモノを使っています。
僕の愛用のヘルメット、YAMAHA
RODEMです。
ヘルメットの中で一番曲面がキツイ後頭部に貼ります。ここが貼れればあとはどこでも貼れます(^^)

ステッカーの裏紙を剥がして貼りたい位置に置いたら、真ん中の部分を円を描くように親指で押さえて固定します。※このときは周囲は押さえません。

周囲の部分をめくって霧吹きで水を吹き付けます。
周囲全体に水を吹き付けます。
ドライヤーで温風をあてて柔らかくします。※やけどしないように注意してください、熱いなと感じたらドライヤーの距離を少し離したりして加減してください。
両手の親指で、外側に引っ張って曲面になじませます、このときは水がついているのでステッカーはつきません。
ときどきドライヤーで暖めなおしながら全体を伸ばします。
だんだん水が乾いてきてステッカーの接着力が復活してくるので、押さえるときに完全に外側まで押さえずに周囲に均等にシワが残るようにして押さえていきます。
さらにドライヤーで暖めては押さえるという作業を繰り返します、この作業は結構時間がかかりますが、根気よく。
細かいシワが入って折れたようになってしまったら無理に押さえずめくってまたドライヤーで暖めて押さえます。※めくったときにステッカーが伸びますが、ドライヤーで暖めるとまた縮みます。
だんだんシワが小さくなってきました、もうひとふんばり。
またドライヤーであたためて指で押さえます。ひたすらこの作業の繰り返しです。
完成です。もしも小さな気泡が入ってしまっても日にちがたつと目立たなくなるので、針でついて気泡をつぶすということはやめましょう、かなり引っ張って貼ってるので穴が広がるおそれがあります。
 

ドライヤーと書いていますが、実際にはもっと高温の風が出るヒートガンがあると作業がはかどります。
高価なモノよりも安価なモノの方が案外壊れにくくで、実際私もいくつか持っているヒートガンで一番よく使うのは5,000円もしない安物です。
構造がシンプルなので落としても壊れにくいんです。現場でよく落とすんですがもう何年も使っています。
さすがに何年も使っているとコードが断線してしまって、コードを付けなおしました。
簡単に修理できるのもいいところです(^^)

Amazonでヒートガンを探す

ここまで読んでいただきありがとうございます。
この記事を書いたのはもうかなり前なのですが、最近は市販のステッカー用紙でも曲面に貼れるタイプのものが登場しました。
家庭用のインクジェットプリンターで印刷できてヘルメットに貼ることができる優れものです。
それもそのはず、作っているのはカーラッピングなどで使うフィルムを作っている「スリーエム」なんです。
コントロールタックというラッピング用フィルムを家庭用のプリンターで印刷できるように表面処理されたフィルムで、
付属の保護フィルムもスリーエム製というハイグレードな商品です。
伸びない素材のステッカーや、大事なステッカーで貼るのがもったいない、というものをこのステッカー用紙にコピーして曲面に貼れるステッカーを作ってみませんか。
作り方と貼り方をわかりやすい動画にしましたのでぜひご覧になってください。

この動画で使用しているエーワンの手作りステッカーフィルムは現在廃版になっているようです。 よく似たもので同じくエーワンから「エーワン ピッタリ貼れるのびるラベル 白 ノーカット」というのが販売されています


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